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ナマケモノ先生のムダの哲学:「役に立つ」を超える生き方とは(著:辻 信一)

今回ご紹介する本はこちら。こんにちは、風水鑑定師 あやりす です。

この本を手に取ったのは、あっさり上手く行くラジオでもご紹介した映画”Lazy man”を撮った方が書いた本だったからです。映画上映会後の公演と質疑応答でも示唆に富む内容だったので、もっと詳しく知りたいと手に取って読みました。
 
その時の映画上映会様子はこちらから。

役に立つ人、立たない人

 

一番この本で印象に残ったのは「あなたはムダな人ですか」の章。2016年7月26日に相模原市にある障害者施設で入所者16人を殺害、26人を重軽傷を負わせた実行犯の植松聖死刑囚のことである。

逮捕後、彼はその動機について「意思疎通のとれない障害者は安楽死させるべきだ」「重度・重複障害者を養うには莫大なお金と時間が奪われる」などの展開しはじめた。彼は、意思疎通のとれない障害者のことを「人の心を失った人間」という意味の「心失者」という造語で呼び、社会に負担ばかりかけて、何の役にも立たず、不幸をばらまくばかりの存在だと主張するのだった。そして、こうしたムダな存在を殺すことこそが社会のためになる、と自分が行った残虐な行為を正当化しようとした。

3月16日の公判で死刑判決が出て、間もなく死刑が確定するまで、植松被告は一時、スター並みの忙しさだったと伝えられる。面会者のひとり、奥田知志(牧師、認定NP0法人抱樸理事長)は30分の面会時間の最後に植松ににこう尋ねたという。「あなたは、あの事件の直前、役に立つ人間だったんですか?」あなたは役に立つ命と役に立たない命とを区別しているが、では、あなたはどっちなのか、と。すると、ちょっとした沈黙があった。こういう質問を受けたことがないのかもしれない、と奥田は思った。植松は少し躊躇をしながら、「ぼくはあまり役に立たない人間だった」と言ったそうだ。

ナマケモノ先生のムダの哲学 役に立つ人、立たない人 P207-208

奥田牧師からの植松死刑囚へのこの問いは、
私もズドーンと重く揺さぶられました。



私はムダな存在になっていないか?
役に立たないとムダな存在なのか?
生きるに値するものなのか?

「あまり役に立たない人間だった」植松死刑囚が、
彼が「社会に負担ばかりかけて、何の役にも立たず、不幸をばらまくばかりの存在」と呼ぶ障害者を殺害していくという残虐極まりない行為。

彼をその思想に追い詰めたのは何だったのか?

 

役に立とうと一生懸命であればあるほど、
自分を生きる価値への疑いや焦りを隠して
見ないふりをしているのかもしれません。

そんな自分の姿を突きつけられました。

ムダって何なのでしょう?

ムダを突き詰める世界は果たして
人間にとって生きやすいのでしょうか。

ここまで読んできたからこそ、
最終章の「愛とは時間をムダにすること」は
心に沁みます。

ムダって何なのでしょう?

秋の夜長にいかがですか?
ぜひ、本を手に取って考えてみてください。

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  • この記事を書いた人

あやりす

人生とビジネスが整う風水鑑定師&飲食店専門の経営コンサル

【略歴】

IT大手でシステムエンジニアとして12年|行列ができるパン屋開業8年|卍易風水を響月ケシー師匠に学ぶ|心理学、NLP、コーチングを学び、プロコーチ歴12年|うさぎ好き、KUT-TUN好き、神戸大農学卒


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